太陽の塔 内部見学の詳細レポート【全てが圧巻の岡本太郎ワールド】

太陽の塔1
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今回は大阪府吹田の万博記念公園にある、太陽の塔の内部見学に行ってきましたので、その感想をレポートしていきます。

太陽の塔の耐震工事・再生が終了してリニューアルされ、48年ぶりに内部公開が復活したことは知っていましたが、今まで行けずじまいでした。

2025年に大阪万博が決定し、世界遺産の登録も目指しているとのことで、今回実際に内部見学してきましたので、詳しくレビューしていきたいと思います。

併せて予約方法や見学にあたっての注意点も解説していますので、まだ行ったことがない方はぜひ参考にしてください。

太陽の塔の内部に潜入!詳細をレビュー

太陽の塔に入るまで

まずアクセスについて、私は電車で行ったので大阪モノレールの「万博記念公園駅」で降りました。

駅から出てすぐ坂があるので下っていくと、目の前に「ララポート」や巨大な観覧車が存在する「エキスポシティ」が見えてきます。

観覧車

そこから2~3分ぐらい歩くと「万博公園中央口」に到着するので、ここの券売機で公園に入るための入場券を購入します。(料金は大人250円・子供70円)

万博公園の入り口

入場券を買って入口から入場すると、すぐにお目当ての太陽の塔とご対面。

太陽の塔の画像2

生でその姿を見た一番最初の感想は、「まるでエヴァンゲリオンに出てくる使途みたい!」、大好きなデザインです。

子供の頃テレビで太陽の塔を見た時は、少し不気味な感じがして怖かったですが、大人になって実物の外観を見てみると魅力的でチャーミングな表情をしていると思えますね。

「この塔の中身は一体どうなってるんだろう?」と、ドンドン胸が高鳴ってきます。

ちなみに塔のお腹中央部分の顔は「現在」で、一番上の黄金の顔は「未来」を表しているとのこと。

太陽の塔の画像3

後ろに回って裏側・背中部分にまわると黒い太陽があり、これは「過去」を表現しています。

太陽の塔の裏側

塔付近の説明書きには、1970年に開催された万博当時の太陽の塔の姿が描かれており、「大屋根」といわれる鉄骨製の大きな屋根に覆われる形で太陽の塔が突き出ています。

太陽の塔の説明書き

太陽の塔の後方にある「お祭り広場」には現存する大屋根の一部がまだ残されており、当時のスケールの大きさを感じることができますね。

大屋根

予約時間前になったので内部へと突入するべく、塔の裏側にある入口へと向かいます。

太陽の塔の入り口

まず受付の人に、前日予約の際に送られてきたQRコードを見せて入館料を支払います。(値段は大人700円・子供300円です)

手渡された入館チケットがこちら。

太陽の塔の入場券

チケット裏側に押されているのは、1970年当時に使われていたテーマ館のスタンプらしいです。

太陽の塔の入場券の裏側

いよいよ太陽の塔の中に入る

それでは、いよいよ太陽の塔の中へと入っていきます。

まず岡本太郎さん自身が描いた、太陽の塔のデッサン・コンセプトスケッチが展示されている廊下。

太陽の塔のデッサン画像

そしてその廊下を抜けると、「地底の太陽ゾーン」に入ります。

ここで係の人から塔内部には16人を1グループとして移動すること、そして入館時間になるまでは、この地底の太陽ゾーンで待機する旨が告げられます。

この16人1組というのは、建築基準法の観点からだそうです。

地底の太陽ゾーンと、先にある生命の樹の1階部分までは写真撮影がOKなので、皆さん一様にカメラやスマホを手に取り時間を潰していました。

薄暗い中に世界各国から集められた仮面や神像が飾られており、さらに現代のプロジェクションマッピングや照明技術によるライトアップがされていて抜群の雰囲気です。

地底の太陽ゾーン 地底の太陽ゾーン2

そしてこのゾーンのメインを飾るのは、金色色に輝く「地底の太陽」です。

地底の太陽 地底の太陽2

この地底の太陽は万博閉幕後の撤去時に紛失してしまい、数少ない当時の資料を元に新しく復元・復活されたとのことです。

ただただ圧巻!生命の樹

入館時間になったので、係員に案内されて太陽の塔の内側・胎内部分である生命の樹へと向かいます。

入ってみると辺り一面が真っ赤な壁に覆われた異様な空間、そしてその中にあって天空へと伸びる1本の樹体、これこそが前代未聞のオブジェとして名高い「生命の樹」です。

生命の樹

この生命の樹は人類の進化の過程が描かれており、単細胞生物からクロマニヨン人まで、33種類・183体のオブジェ・生物模型が展示されています。

ここで一緒に回っていたグループのみなさんは、「凄い!」という感嘆の声とともに一斉に写真撮影。

一番最下層の基底部には原生類時代の生物が群生しており、写真に写っているのはウミユリ・ポリプ・べんもう虫などです。

生命の樹の基底部

視界を上に向けると三葉虫時代の生物が飾られており、中でもひときわ目立っているのが照明効果によっていろんな色に光り輝く太陽虫

生命の樹の太陽虫

写真撮影が可能な場所はこの1階部分のみなので、もう少し樹の上部分もカメラに収めたかったのですがこれが限界でした。

ここからは、生命の樹の周囲を巡るようにして作られている階段を上って次のフロアへと進んでいきます。

1つ1つ階段を登りながら変化するオブジェを見ているうちに、私自身も進化していってるのではと錯覚するぐらい、壮観かつ異様な雰囲気。

階段を上り終えて次のフロアに着くと、新しい係の方が交代でやってきて、フロアから見えるオブジェの説明をしてくれます。

どれも本当に素晴らしい出来栄えで圧倒されっぱなしでしたが、特に私が気になったのが、「マンモス」と「ゴリラ」です。

というのもマンモスは他の展示物と違って接着面がほとんどなく、まるで宙に浮いているかのように展示されているからです。

目をこらしてよく見ると片足が樹に接着されてはいることは確認できますが、もしこんなデカい物が下に落ちてしまったら、とんでもないことになるのではとハラハラしたぐらいですね。

またゴリラに関しては頭部が欠損していて、中の機械が剥き出しになっている状態で展示されていたのが印象に残っています。

スタッフさん曰く、「太陽の塔の50年という歴史を感じてもらうため」で、大阪万博当時に制作されたものをそのまま展示しているとのことです。

一番上のフロアでは、人類の祖先であるチンパンジー・ネアンデルタール人、樹の最上部分にクロマニヨン人が配置されていて、人類誕生が描かれています。

そしてこの最上階のフロアは、太陽の塔の両腕部分ともつながっています。

この腕の内部構造がまた凄く、規則正しく組み込まれいる鉄骨が際立つようライトアップされており、中に吸い込まれてしまいそうになるぐらい美しかったです。

この箇所を見終わったところで内部見学は終了となり、所要時間はピッタリ30分となります。

太陽の塔 おすすめの見学方法や注意点など

私が太陽の塔の中に入ってみて、「もっとこうすれば良かった」「2回目行く時は絶対にこうしよう!」と思ったポイントをいくつか紹介します。

トイレを済ませて予約時間より早めに入場する

何分前に行けばいいのか分からなかったので、私は入館予約時間の5分前に行きましたが、「もう少し早く行けばよかった・・・」と思いました。

というのも前述のとおり、入口から受付を済ました後は地底の太陽ゾーンにて見学時間まで待機となり、そのゾーンは写真撮影OK。

ですが自分以外にも待機中の同じグループの人たちが自由に写真を撮っていくので、タイミングや場所の確保に意外と時間がとられて思うようにいかなかったです。

またプロジェクションマッピングによって背景・表情が様々に変化する地底の太陽や、岡本太郎さんのデッサン画・仮面・神像などの展示物をじっくり観察するだけでも、10分はかかると思います。

なので、私と同じように早足で見て回って急いで写真に収める羽目になりたくない人は、トイレ(受付横にあります)を済ませた上で、余裕を持って15分前くらいには入館しておくことをおすすめします。

係員の近くを陣取る

階段で新しいフロアにへと移動するたびに、係員の方が展示物に関する案内をしてくれるのですが、人によっては声が小さくて何を言っているのか聞き取れないことがあり、少し残念な思いをしました。

また塔内では結構なボリュームで音楽が流れていて、それも聞き取りにくさに拍車をかけています。

どうせならしっかりと説明を受けて観察した方がお得だと思うので、なるべく係員の近くを陣取る方が良いでしょう。

荷物はコインロッカーへ

太陽の塔の内部見学は、体力的に結構キツイです。

一緒にまわったグループの中は外国人カップルがいましたが、2人とも荷物がパンパンに入っているリックサックを背負って不自由そうに階段を上っていました。

せっかく素晴らしい芸術作品を見れる機会なわけですし、できるだけ荷物を少なくして身軽な格好で中に入る方がいいと思います。

コインロッカーは駅を出たところにある「万博公園総合案内所」や、万博公園に入場してすぐ右手側にありますので、上手に利用してください。

高いところが苦手・足腰の悪い人はエレベーターを使用する

生命の樹は高さ41m・ビル11階分相当の高さになるので、度合いにもよりますが高いところが苦手な人だとかなり怖い思いをするかもしれません。

階段で上がっている途中に下を見ないようにしても、下から上まで吹き抜けの構造になっているのでどうしても視界に入ってしまいますし、私も上層部では少しフワフワした浮遊感がありました。

なので高いところが苦手な場合は、階段ではなくエレベーターを使った方がいいかもしれません。(*エレベーターの使用は予約の際に選ぶこと)

また11階分相当を1段ずつ上がっていくので、お年寄りや足腰が悪い方も同様にエレベーターを使う方が良いかと思います。

帰りの階段にも注目!

帰りはグルグルとした非常階段を下りて帰るのですが、そこにも万博当時の写真、内部再生工事の経緯、岡本太郎さんの過去の名言などがパネルで紹介されています。

これ自体もかなり貴重な資料だと思いますので、早足で降りるのではなくじっくり観察することをおすすめします。

太陽の塔の内部見学に行ってきた感想まとめ

プロデューサーである岡本太郎さんは生前に、「芸術は爆発だ」という名言を残していますが、まさにその言葉がピッタリくるぐらい魅力的で岡本太郎ワールド全開でした!

太陽の塔の存在感・大きさ・色・質感などすべてが圧巻で、当初の想像を遥かに超えるぐらい、「本当に行ってよかった!!」というのが素直な感想です。

特に太陽の塔の中にある「生命の樹」は、世界でも類を見ないもの凄い芸術作品です。

そこで展示されているオブジェはどれも躍動感があり、最新の照明技術によってさまざまに表情を変える姿は、時間を忘れて見とれてしまうほどでしたね。

外観だけでも素晴らしいのですが、やはり内側も見ておいて絶対に損はないと思います。

とにかく私的には大満足でした!

奈良住みで場所的にアクセスしにくい難点はありますが、今度は太陽の塔未経験の友達を連れてまた行ってみたいと思いしたね。

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