「日本最古の厄除け霊場」として有名な、奈良県大和郡山市の「松尾寺」に行ってきました。
この松尾寺は奈良・関西はもちろん、日本各地から開運・厄除祈願したい多くの方が参拝するだけでなく、奈良県でも屈指のパワースポットとして人気です。
今回このページでは、実際に松尾寺で厄払いの祈祷を受けた体験談・個人的な感想を紹介していきたいと思います。
松尾寺へのアクセス・行き方について
松尾寺へは電車+バス+徒歩で行ったので、まずはそのアクセス方法を紹介したいと思います。
(*車で行かれる方には不要なので飛ばして下さい)
まずは近鉄奈良線で、西大寺駅から乗り換えて「大和郡山駅」まで行きます。
大和郡山駅に降りると、歩いて2分ほどの場所にバス停があるので、大和小泉駅東口行のバス(71番・72番)に乗り、「松尾寺口」で下車します。(運賃は片道380円)

バスは1時間に2~3本しか運行していないので、事前に時刻表を確認して乗り過ごさないよう注意してください。
松尾寺口のバス停を出てすぐの場所に案内用の看板が立っており、約2km先にあるとのこと。


念のため近くにいた地元っぽい人に、「松尾寺はこっちの方向で合ってますか?」と聞いたところ、「道なりにまっすぐ進むだけだけど、歩きだとかなりキツイよ!」といわれました。
なんでもご近所さんのハイキングコースや、ロードバイクなど自転車乗りさんのヒルクライムコースになっているそうです。
私は「定期的にウォーキングとかしてるし、まぁ大丈夫やろ!」と甘く考えていましたが、この道のりがまぁキツイことキツイこと・・・。
歩き始めは緩い傾斜でお気楽な散歩気分でしたが、進むたびにドンドンと狭い山道になっていき、それにともなって傾斜角度も上がっていきます。

そしてラスト300mぐらいになると、「もしコケでもしたら下まで転がり落ちるんじゃないか!?」というぐらいキツい坂道になっていたのです。
(帰ってから調べてみたら平均斜度8%・最高斜度22%とのことで、松尾寺までの坂道のことを自転車愛好家さん達の間では、「激坂」と呼んでいるみたいです。)
バス停から徒歩で30~40分ぐらいの時間、汗だくになりながらやっとの思いで松尾寺に到着しました。
このような感じなので、私と同じように電車で松尾寺に行こうと思っている方は、ジーパンやスニーカーなど動きやすい恰好で行くこと、汗をかいたとき用に小さいタオルなんかを持っていくことをおすすめします。
本坊にて厄除け・御祈祷の申し込み
これが松尾寺の入り口となる、「北惣門」です。

車でこられた方はこの北惣門の近くに広めの駐車場(第2駐車場までありました)があるので、みなさんそこで車を停めていました。
また駐車場の脇にはトイレもあるので、中に入る前に済ませておいた方がいいでしょう。
門をくぐった右手側に「松尾寺霊泉」という名前の湧水があり、古くから観音様にお供えする閼伽水として使用され、「やまとの名水」にも選ばれている自然湧水とのことです。

北惣門をくぐって108ある石段を登って本堂へ向かいますが、この階段もかなりの勾配で手すりもないので、上る際は注意が必要です。

階段を登り終えたらまずは手水舎でお清めをします。吐水口が2ヶ所あるカッコいい龍のデザインですね。

そしてここが国の重要文化財にも指定されている松尾寺の本堂です。

本堂での参拝を終えたら、御祈祷の申し込み受付を行っている本坊へと向かいます。

受付では御祈祷についてお坊さんからいろいろと説明を受け、祈祷料はなんと1万円!
一般的な厄払いの相場よりも値段は高いと思いますが、メリットとして受けた日から1年以内なら何回でも無料で祈祷を受けられるとのこと。
安月給サラリーマンの私には痛い出費なので、「頼むからご利益があってくれ~!」という切なる思いを胸に、氏名・住所・数え年を記入した紙と一緒に1万円を支払いました。
料金を払うと祈祷券とお守りやお札の入った授与袋が手渡され、ここで渡された厄除けの赤ダスキは祈祷中襟にかけておく必要があります。

本堂で御祈祷を受ける
御祈祷を受けるために再び本堂へ戻り、靴を脱ぎ廊下へと進みます。
私が行った日は2月3日の節分の日で、松尾寺でも「立春厄除祭」というイベントが行われているようで、特に厄落としの御祈祷を受けに来ている方が多いようです。
1組目で入りたかったですが残念ながら後の組に入ってしまい、そのまま廊下で待つことになり、暖房も入っていない寒い廊下だったのでけっこう辛かったです。
待っている間、係りの方に「両手で擦り合わせて下さい」とシナモンのような粉と、御祈祷の時に使うロウソクを手渡されました。
そこから待つこと約30分、やっと前の組の御祈祷が終わったようで、本堂の中へと入っていきます。
中へ入ると先ほど渡されたロウソクに火をつけて燭台に立てかけ、空いている椅子に座ります。
椅子は50人分ほど用意されていましたが、付き添いの方も含めてその8割方は埋まっていました。
座って少し待っているとお坊様が登場し、ろうそくの明かりが灯っている薄暗い空間の中でついに御祈祷が始まりました。
受付時に記入した名前・住所・数え年をお坊様が1人1人読み上げ、般若心経(だと思う)を読経していきます。
読経に合わせて太鼓やシンバルのような鳴り物も使われ、「厄払いのお祓いってこんなに派手なの?」という感想をもつぐらい厳かな雰囲気の中で盛大に行われました。
それが20分ぐらい続いて、御祈祷は終了。
本堂を出ると心がスッキリ・晴れやかになっている気がするので、もしかするとさっそく厄払いの効果がでているのかもしれません。
松尾山神社と松尾寺をお参りする
御祈祷が終わったら、松尾寺境内の参拝です。
まずは本堂右手側にある階段を上ると見えるのが三重塔で、この後ろの山道を登り境内にある松尾山神社へと向かいます。

5分程度山道を登ると鳥居が見え、松尾山神社に到着。

うっかりしてしまい写真を撮り忘れてしまいましたが、この松尾山神社は大和郡山市が一望できるぐらいの高台にあり、とにかく景色が素晴らしかったです。
この本堂にて、前もって渡されている授与袋の中の神社券に名前と数え年を書いて提出します。
なんでも神前にて預かり、後日お祓いしてくれるとのことです。
ちなみに神社券には自分以外に家族の名前も書くことができ、料金は一律1,000円なので、できるだけ多くの人の名前を書いた方がお得になります。
提出し終わると、山道を下りて再び松尾寺へと戻って一通りお参りしていきます。
阿弥陀堂の脇には御朱印受付所があり、せっかくなのでと御朱印を1枚購入(金額は1枚300円)。

限定御朱印の鳳凰のデザインと悩みましたが、今回は1番オーソドックスなものをお願いしました。

また私が行った日は節分の日ということで、「福神豆」という豆を無料でいただけました

そして最後に、厄除けの鐘である「松尾寺鐘楼」を一突きしてすべての参拝が終わりとなります。

松尾寺で厄払いに行ってきた感想まとめ
今回松尾寺に行って生まれて初めて厄除けを受けてきましあが、正直なところハッキリとした効果があるのかは分かりません。
ただ祈祷を受けて以降、なんとなくポジティブな気持ちというか、気分が軽くなっている感じはしています。
あとは厄払いに行ってから1回も風邪をひくことなく、体調良好の日が続いているのでご利益はあると信じたいところですね。
そうでなくても行くまでに険しい山道を歩く羽目になったり、何もない寒い廊下で30分待たされたりしたので何かはあってほしいですw
また祈祷料の金額は1万円と安くはないのですが、1年以内なら365日いつでも無料で御祈祷が受けられるのは嬉しいポイントですね。
せっかくなのでまた夏ごろに行って、もう1回ぐらいはお祓いしてもらおうかと思っています。
奈良やその近郊にお住みで厄年の方や、なんとなくトラブル続きの方は厄を落とすべく一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
松尾寺自体が山林に囲まれていて雰囲気抜群のパワースポットですし、さらに上の松尾山神社からの眺望も最高なので、ちょっと遠出のプチ旅行・観光なんかにもおすすめですね。